自民党総裁選挙を前に
菅義偉総理が自民党総裁選に出馬せず、新型コロナウイルス対策などに専念することになりました。安倍晋三政権を、官房長官として長く支えた菅総理が近くその座を降ります。一つの時代が終わり、新しい日本政治の始まりです。
17日にスタートする総裁選挙では、29日に第27代自民党総裁を選出。その後、国会での首班指名を経て、新総裁が第100代総理となります。
日本のリーダーに相応しい方は誰なのか。今後、総裁選の候補者の間で熱い議論が交わされることを心より期待します。
私が国会議員になってから4回目の総裁選挙。今回も投票する候補者を決めなければなりません。その際、いつも振り返ったのは私の原点。「何のために政治を目指したのか」。今回も同じです。
「保守主義とは、度量の広い、中庸な、そして温かいものであったと私は思います。そして、平等な機会が提供され、努力した者、汗をかいた者が報われる社会であり、勝者が称えられ、敗者には再び挑戦する機会が与えられ、そして競争に参加することができない者をしっかりと支える国家を目指すのが保守主義です。
さらに、日本を日本たらしめているもの、たとえば長い歴史と文化に裏付けられた日本語と天皇制、さらにこの島国の中で私たちの先祖がそれぞれの地域で作り上げてきた文化、たとえば方言であり、そこに残る地名であり、地域の人々がしっかりと守ってきたお祭り、こうしたものを次の世代にしっかり引き継ぎながら、常に新しいものを加えてきたのが保守主義者です」
引用した『日本を前に進める』(PHP新書・2021年)の著者は河野太郎衆議院議員。様々な政策面で河野氏と共通するところが多いこともありますが、「突破力」が今後の日本政治には必要だと考え、私は河野氏を支援いたします。
(写真:外務大臣だった河野氏と参議院の外交防衛委員会・委員長だった弊職)