-----司法と法曹に何を期待するか-----
元日本経団連副会長・事務総長の中村芳夫氏と、久保利英明弁護士と2時間、ご議論させていただきました。論客のお2人に触発され、つい、たくさん話してしまいました。
① 創設10年となる法科大学院(LS)は成功したと思います。なぜなら、LSを軸とする新法曹養成制度を作ったことで、弁護士の数が1万人前後増えたからです。
② ただし、課題もあります。
法科大学院でのプロセス教育を充実させるためには、点の司法試験をもっと軽くしてあげることが必要です。資格試験である司法試験の合格率が低いと、学生は合格するための勉強、知識の詰め込みに集中せざるを得ず、幅広く、奥の深いプロセス教育に力をいれずらくなるからです。
多用な背景を持った人材を法曹に送り込むためにも、法律に関する司法試験はやさしくしないといけません。司法試験が難しいと、試験に出ない知識を持つ、理工系や文学部出身者などが法曹を目指さなくなり、多様な人材が弁護士などになってくれなくなります。
また、弁護士をハングリーにさせる市場環境がフロンティアに向かわせ、強い法曹を生みます。
従って、司法試験の年間合格者はせめて3000人にするべきです。
Law未来の会@千代田区大手町
— 久保利 英明さんと一緒です。